最初に高齢者の入居施設といえば特別養護老人ホーム、通称特養を思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか?特養とはどういったところかご存じでしょうか?
まず、要介護3以上の方が入居できます。以前は要介護1以上の方も入居できましたが、比較的介護が必要と判断された方がご入居できます。ただ、多くの特養が待機者が多く、申し込めばすぐに入居できるというわけではありません。入居に関しては各市町村の入居優先事項と施設ごとの優先基準をもとに面接を行い、入居なります。在宅で要介護者を見ていくの難しい、すぐに入居をしてほしいということであれば、1つの施設だけに申し込むのではなく、複数の施設を申し込むことが大切です。なぜなら施設ごとの基準もあり、A施設では面接対象者ではなくても、B施設なら面接対象者になることはありえます。
特養ってどんなところ?特養は終身で住み続けられる老人ホームです。ご本人、ご家族が望めば施設でのお看取りをすることできます。基本的な食事の準備やお世話、洗濯や掃除など一般的な家事を職員が行い、介護の専門職が終日いて排泄、入浴の介護など受けることができます。基本的には入居すれば家族が本人のお世話や介護する必要はありません。
特養の料金は?従来型とユニット型
特養には従来型と呼ばれ、4人部屋の多床室のものがあります。4人で一つの部屋で住むため、料金は安くなりますが、プライベートの空間が少なく、落ち着かない方もおられます。また、同室の方が大きな声を出される方などであればゆっくり過ごすこと難しかったり、同室の方のおむつ交換時のにおいなど音だけでなく、においも含め個室と比べると過ごしづらい点があります。その分料金は安く介護保険が1割負担の方であれば10万円~11万円、2割負担の方で13~14.5万円ぐらい、3割負担の方で16万円~17.5万円ぐらいで住むことができます。また、介護保険負担限度額認定証をお持ちの方は対象の負担限度段階ごとの減免を受けることができ、4万円ぐらい~9万円ぐらいで利用できます。
もう一つのユニット型と呼ばれるものは全室個室の特養でユニットという10人のグループが生活の単位になり、食事のリビングなど共用スペースを使用し過ごされます。お部屋が個室になりますの、前述の4人部屋の特養と比べるとお部屋代の部分で料金が高くなります。従来型の特養が1日のお部屋代が約800円ぐらいで1月2.4万円ぐらいですが、ユニット型は1日2000円ぐらいで1月60000円ぐらいになり、約36000円部屋代が余分にかかります。その為、1月の料金は介護保険が1割負担の方で13.5万円~14.5万円ぐらい、2割負担の方は16.7万円~18.2万円ぐらい、3割負担の方で20万円~22.3万円ぐらいで住むことができます。負担限度額認定証をお持ちの方は対象の負担段階にいよって減免を受けることができ6.5万円~12万円ぐらいで住むことができます。※料金はお住いの都道府県や各施設の加算などによって多少変動します。
特養と他の施設との違い。①入居ができるのが要介護3以上②利用料金が安い。有料老人ホーム、グループホームと比べ、もともとの料金も安く負担限度額認定証も使用できるため、安い料金で利用できます。また、おむつや紙パットなども料金に含まれているため、追加の料金がかかりません。③手間が少ない。基本的な洗濯は施設で行います。またおむつ類は施設物を使用し、料金もかからないため、定期的洗濯物を取りに来たり、おむつ持参したりする必要ありません。また、施設によっては定期的な通院も施設職員が付き添いします。※受診については施設ごとに違いますので、各施設にお問い合わせください。
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